夏祭りの帰り、心理士の彼女とラブホテルで

後悔はしていない。でも忘れられない。

俺は28歳で、動物病院で獣医師として働いている。シェアハウスに住み始めて半年が経った頃、共用スペースのキッチンで彼女と出会った。竹内涼真みたいな雰囲気を持つ、23歳の心理士だった。

「あ、すみません」冷蔵庫の前で、彼女と手が触れた。「いえいえ」彼女は笑った。夜の10時過ぎ、二人きりの空間だった。「遅い時間まで仕事ですか?」「ええ、クライアントさんの予約が詰まってて。あなたも?」「動物病院で。今日は難しい手術があって」

「大変なんですね。でも、やりがいあります?」彼女が缶ビールを開けながら尋ねた。「ありますね。命を救えた時は」俺も缶を開けた。「私も同じです。人の心を少しでも軽くできた時、この仕事選んで良かったって思う」彼女の目が真剣だった。心が通じ合う感覚があった。

それから二人でソファに座り、仕事の話から私生活の話へと移っていった。「実は最近、前の職場の人間関係で傷ついたことがあって」彼女が言った。「俺も、獣医になる前は別の道を考えてました。でも動物への想いが捨てきれなくて」「それすごくわかる。心理士になったのも、自分が昔救われた経験があったから」彼女の声が少し震えた。「話してくれてありがとう」そう言うと、彼女は少し頬を染めた。

会話を続けるうち、自然と距離が近づいていた。ソファの端から中央へ。50センチ、30センチ、そして10センチ。彼女の甘い香水の匂いが鼻をくすぐった。肩が触れた。彼女は避けなかった。「ね、暑くないですか?」彼女が囁いた。窓を開けても、熱は引かなかった。それは外気温のせいじゃなかった。

「今週末、近くで夏祭りがあるんですけど」俺は思い切って言った。「行きたいです」即答だった。

そして週末。浴衣姿の彼女は、普段と違う艶やかさがあった。祭りを楽しんだ帰り道、人混みの中で手を繋いだ。「はぐれないように」そう言い訳したが、彼女は「いいよ」と握り返してきた。

駅に向かう途中、彼女が立ち止まった。「ね...」小さく呟いた。目が合った。3秒、5秒。「このまま帰りたくない」彼女が言った。「俺も」心臓が激しく鳴っていた。「ダメ、かな」「ダメじゃない」俺は彼女の手をもっと強く握った。

ラブホテルの部屋に入ると、俺たちは何も言わずに抱き合った。キスをした。柔らかい唇。舌が絡み合い、お互いの息遣いが荒くなった。彼女の背中に手を回すと、浴衣の帯に触れた。「脱がせて」彼女が囁いた。

帯をほどき、浴衣を開く。白い肌が露わになった。下着姿の彼女は、息を呑むほど美しかった。ブラのホックを外すと、形の良い胸が溢れ出た。「触って」彼女が言った。胸に手を這わせると、柔らかくて温かかった。乳首を指でなぞると、「んっ」と小さく喘いだ。もう片方の手で太ももの内側をなぞると、彼女の身体がビクッと震えた。

「私も...」彼女が俺のシャツのボタンを外し始めた。服を脱ぎ捨て、裸になった。彼女が俺の首筋にキスをし、胸を舐めた。舌の感触が熱かった。「もう我慢できない」俺は彼女をベッドに押し倒した。

下着を脱がせると、彼女は恥ずかしそうに足を閉じた。「見せて」そう言って足を開かせると、もう十分に濡れていた。指を入れると、「あっ」と声が漏れた。「入れて」彼女が懇願した。

俺は彼女の上に覆いかぶさり、ゆっくりと腰を進めた。入口に当たる。「いいよ」彼女が頷いた。少しずつ押し込む。きつい。熱い。彼女の内壁が俺を締め付けた。「あっ、奥まで...」彼女が声を上げた。

ゆっくりとしたペースで腰を動かす。奥まで入れて、引いて、また押し込む。彼女が「そこ、いい」と喘いだ。リズムを速くすると、彼女の喘ぎ声も大きくなった。「もっと」彼女が懇願した。

「体位、変えよう」俺は彼女を横向きにさせた。側位。後ろから抱きしめるように腰を密着させ、再び挿入した。「あっ、さっきより深い」彼女が驚いた。角度が変わり、違う場所を刺激している。ゆっくりと腰を動かすと、彼女が「ダメ、そこ...」と息を荒げた。俺の手が彼女の胸を揉みしだく。もう片方の手は彼女のクリトリスを刺激した。「あっ、あっ、ダメ」彼女の声がどんどん高くなった。

「今度は上に乗って」俺は仰向けになった。彼女が跨がる。騎乗位。彼女が自分で腰を沈めていく。「ああっ」彼女が声を上げた。自分でペースを調整しながら、腰を前後に動かす。俺は下から突き上げた。「あっ、激しい」彼女の胸が揺れる。その光景が たまらなく扇情的だった。

彼女の動きがどんどん速くなった。呼吸が乱れ、汗が彼女の身体を伝っていた。「もう、来る」彼女が言った。「俺も」限界が近づいていた。「一緒に」彼女が囁いた。

数回の激しい突き上げの後、彼女の身体が硬直した。「イク、イクっ」彼女が叫んだ。その瞬間、俺も限界を迎えた。彼女の中で果てた。彼女の身体が痙攣し、力が抜けた。そのまま俺の胸に倒れ込んだ。

しばらく二人とも動けなかった。息が荒い。汗だくだった。でも心地よかった。

「すごかった」彼女が囁いた。「ああ」俺は彼女の髪を撫でた。

それから俺たちは週に1回のペースで会うようになった。シェアハウスの共用スペースで目が合うと、お互いに微笑み合う。秘密の関係。誰にも言えないけれど、特別な繋がり。

半年が経った今も、関係は続いている。彼女とは恋人ではなく、でも単なるセフレでもない。もっと複雑で、もっと深い何かだ。これを読んでいるあなたにも、いつかこんな体験が訪れるかもしれない。