大学時代、初めて経験した女の子との甘酸っぱい夜

あれは大学2年の冬だった。 今思い返しても、あの日のことは鮮明に覚えている。俺が21歳、彼女も同じ21歳。

サークルの新年会で知り合ったユキちゃん。経済学部の2年生で、ショートカットが似合う明るい子だった。最初は友達として遊んでいたけど、だんだんと特別な存在になっていった。

「ね、今度二人で映画行かない?」彼女から誘われたのは、2月のバレンタイン前だった。

映画を見た後、カフェでお茶をした。それから何度かデートを重ねて、自然と付き合うことになった。でも、俺は童貞だった。彼女がどうかは知らなかったけど、そういう話は怖くてできなかった。

付き合って1ヶ月が経った頃、ユキちゃんが言った。

「ねえ、次の週末、泊まりで旅行行かない?」

心臓が跳ねた。「いいけど...どこ行く?」

「箱根とか。温泉入りたい」彼女が笑う。でも、その笑顔には少し照れがあった。

週末、俺たちは箱根の旅館に向かった。電車の中、二人ともあまり喋らなかった。でも、繋いだ手は汗ばんでいた。

旅館に着いて、部屋に案内される。和室で、窓からは山が見えた。

「素敵な部屋だね」ユキちゃんが窓際に立つ。

「うん」俺も隣に立つ。沈黙が流れる。

「...ねえ」彼女が俺を見る。「私、初めてなの」

「え?」

「こういうこと...初めて」彼女が頬を染める。「だから、優しくしてね」

その言葉に、安堵と緊張が同時に襲ってきた。「俺も...初めて」

「え、本当?」彼女が驚いた顔をして、それから笑った。「なんか...安心した」

二人で笑い合った。緊張が少しほぐれた。

夕食を食べて、温泉に入って、部屋に戻る。浴衣姿の彼女が、いつもより色っぽく見えた。

「お酒、飲む?」旅館で用意してくれた日本酒を注ぐ。

二人で少しずつ飲みながら、他愛のない話をする。でも、心臓はずっとドキドキしていた。

「ねえ...」ユキちゃんが俺に近づく。距離が縮まる。甘いシャンプーの匂いがする。

目が合う。5秒、10秒。彼女が目を閉じる。

俺からキスをした。柔らかい唇。初めてのキス。舌を少しずつ入れる。彼女も応えてくれる。甘い唾液の味。息が荒くなる。

「電気...消してもいい?」彼女が小さく言う。

「うん」

部屋が暗くなる。月明かりだけが部屋を照らす。

また抱き合う。浴衣の帯を解く。彼女も俺の帯を解いてくれる。浴衣が開いて、肌が触れ合う。柔らかくて温かい。

彼女の胸に触れる。「んっ...」と小さく声が漏れる。乳首を指で優しく転がすと、身体がビクッと震えた。「そこ...感じる」

「触ってもいい?」彼女が聞く。

「もちろん」

彼女の手が俺の下半身に伸びる。「大きい...」彼女が驚いたように言う。

布団に移動する。彼女の下着を脱がせる。初めて見る女性の裸体。綺麗だった。太ももの内側に指を這わせると、「あっ...」と息が荒れる。指を滑らせると、濡れている。

「入れて...いいよ」

「痛かったら言って」

ゆっくりと挿入する。きつい。熱い。「痛い...」彼女が顔をしかめる。

「大丈夫?」

「うん...このまま」

少しずつ奥まで入れる。彼女が俺の背中に爪を立てる。「奥まで...来てる」

「動いていい?」

「ゆっくりね」

ゆっくりとしたペースで腰を動かす。彼女の表情を見ながら。「どう?」

「気持ちいい...」彼女が小さく言う。

ペースを少しずつ上げる。「あっ、そこ...」彼女が声を上げる。ベッドがきしむ。お互いの汗が混ざり合う。

「立って...やってみたい」俺が言うと、彼女が頷く。

壁に手をついてもらって、後ろから挿入する。立位で、さっきとは違う角度。「これ...深い」彼女が喘ぐ。腰を掴んで、ゆっくりと動かす。「もっと...」彼女がリクエストする。ペースを上げる。パンパンと音が響く。

「疲れない?」

「大丈夫...」

でも、彼女の脚が震えている。布団に戻る。

「後ろから...してもいい?」

彼女が四つん這いになる。バックで挿入すると、さらに奥まで入る。「あっ...すごい」彼女が叫ぶ。ペースを上げる。彼女の身体が震える。

「もう...来そう」彼女が言う。

「俺も...」

ほぼ同時だった。彼女の身体が痙攣する。俺も限界を迎える。「イク...」二人の声が重なった。

彼女の上に倒れ込む。荒い息を整えながら、抱き合う。

「すごかった...」ユキちゃんが小さく呟く。

「うん」

しばらく余韻に浸っていた。彼女の髪を撫でる。「ありがとう」俺が言うと、彼女が笑った。

「私も...ありがとう」

その夜、俺たちは何度も抱き合った。朝になっても、抱き合っていた。

あれから13年。今34歳になった俺は、あの時のことをたまに思い出す。ユキちゃんとは大学卒業後に自然消滅してしまったけど、初めての経験は今でも特別な思い出だ。

お互いに不器用で、緊張していて、でも一生懸命だった。あの甘酸っぱい夜を、俺は一生忘れない。