相席居酒屋で出会った姉さんと、その夜
金曜の夜。仕事終わりに相席居酒屋へ行った。一人で飲むのも寂しいし、誰かと話したかった。
店に入ると、すぐに案内された。テーブルには既に女性が一人座っていた。
三十代半ばくらい。落ち着いた雰囲気で、綺麗な人だった。スーツ姿。仕事帰りなんだろう。
「よろしくお願いします」俺が挨拶した。
「こちらこそ」彼女が微笑んだ。
ビールで乾杯する。
「お仕事は?」彼女が聞いた。
「広告代理店です。営業やってます」
「大変そうですね」彼女が同情するように言った。「私も営業で」
「そうなんですか」
「はい。化粧品メーカーで」彼女が少し疲れた顔をした。「毎日数字に追われてます」
「わかります。俺も同じで」
「ですよね」彼女が共感した。「最近、ストレス溜まって」
「俺もです。だから今日、こうして来てみました」
「私も」彼女が笑った。「一人で飲むのも寂しいし」
会話が弾む。仕事の話、趣味の話。彼女は映画が好きらしい。俺も好きだ。
「最近、何か観ました?」彼女が聞いた。
「アクション映画観ました」
「いいですね。私、アクション好きなんです」彼女が目を輝かせた。「普段は真面目な仕事してるから、ああいう爽快なの観たくなる」
「わかります。それすごくわかります」
「ですよね」彼女が嬉しそうに笑った。「誰かと話すの、久しぶりで」
「俺もです」
気づけば2時間が経っていた。酒も進んでいる。
テーブルの上で手が触れた。偶然。でも、彼女は手を引かなかった。
「ねえ」彼女が小声で言った。「もう少し、どこか行きませんか?」
心臓が跳ねた。「どこか?」
「静かに飲める場所」彼女が俺の目を見た。「二人きりで」
その意味はわかった。
「いいですよ」
店を出て、近くのホテルへ向かった。
部屋に入る。彼女がソファに座った。
「飲み物、ありますね」彼女がミニバーを見た。
「何飲みます?」
「ワインがいい」
ワインを開けて、グラスに注ぐ。乾杯する。
「今日、来てよかった」彼女が言った。
「俺も」
彼女が俺に近づいてきた。距離が近い。甘い香水の匂いがした。
「ねえ」彼女が囁いた。「キスしていい?」
「はい」
彼女が顔を近づけてきた。唇が触れた。柔らかい。彼女の舌が入ってきた。俺も応えた。
キスが深くなる。彼女の手が俺の首に回る。俺は彼女の腰を引き寄せた。
「ベッド、行きましょう」彼女が囁いた。
ベッドに倒れ込む。服を脱がせ合う。彼女のブラウス、スカート、俺のシャツ。
下着姿の彼女。成熟した身体に、大人の色気。
「恥ずかしい...」彼女が身体を隠そうとした。
「綺麗です」
彼女のブラを外す。豊かな胸が露わになる。
乳首を指でなぞると、彼女が「んっ」と声を漏らした。
「気持ちいい?」
「はい...」
舌で乳首を舐める。彼女が身体を震わせた。
「あっ...」
太ももの内側に手を這わせる。彼女が脚を開く。パンティの上から触れると、既に濡れていた。
「もう濡れてる」
「恥ずかしい...でも我慢できなくて」
パンティを脱がせる。彼女も俺のボクサーパンツを脱がせた。
「入れていいですか?」
「お願い...」
彼女を対面座位にさせた。彼女が俺に跨る。
彼女が俺のものを掴み、自分の中に導いた。ゆっくりと腰を下ろす。
「あっ...」彼女が目を見開いた。
きつい。熱い。彼女の中が俺を締め付ける。
「動いていい?」
「はい...」
彼女が腰を動かし始めた。上下に、ゆっくりと。
「気持ちいい...」彼女が囁いた。
「俺も」
ペースが速くなる。俺も下から突き上げた。
「あっ...そこ...」
「ここ?」
「はい...そこがいいです」
数分後、体位を変えた。彼女を四つん這いにさせた。
「後ろから?」
「はい」
後ろから挿入する。さっきより深く入る。
「あっ...」彼女が声を上げた。
腰を動かす。ゆっくりと、深く。彼女の喘ぎ声が部屋に響く。
「気持ちいい...」
ペースを上げる。腰を強く打ち付けると、彼女が「あっ、あっ」と激しく喘ぐ。
「もっと...」彼女が囁いた。
さらにペースを上げる。彼女が激しく喘ぐ。
「イキそう...」彼女が震える声で言った。
「俺も...」
「もう少し...体位変えたいです」
彼女を横向きに寝かせた。側位。後ろから抱きしめるように挿入する。
「この体勢、密着してて気持ちいいです...」彼女が囁いた。
ゆっくりと腰を動かす。彼女の首筋にキスをする。
「あっ...もうダメです...」彼女が言った。
「俺も限界」
「中はダメです...」
「わかってます」
数回の深いピストン。彼女が「イキます...」と叫び、身体を硬直させた。俺も限界だった。慌てて抜いて、彼女の背中に果てた。
二人とも息が荒い。しばらく動けなかった。
「すごかったです...」彼女が囁いた。
「うん」
「ありがとう」彼女が俺にキスをした。
しばらく抱き合っていた。
「これ、一夜限りですよね」彼女が言った。
「そうですね」
「でも、最高でした」彼女が笑った。
「俺も」
朝、目が覚めると彼女はいなかった。枕元にメモが置いてあった。
「ありがとう。楽しかったです。いい思い出になりました」
窓の外には、朝日が昇っていた。
相席居酒屋で出会った姉さん。一夜限りの関係。でも、後悔はない。むしろ、大人の女性との最高の夜だった。