カウントダウンのあと、彼女と二人で

年末。今年も一人で年越しかと思っていた。

でも、友人に誘われてカウントダウンイベントに行くことになった。都内のクラブ。普段は行かない場所。

人混みの中、一人で酒を飲んでいた。すると、隣に若い女性が立った。

「混んでますね」彼女が笑いかけてきた。

「そうだね」

「一人ですか?」

「まあ、友達とはぐれちゃって」

「私もです」彼女が笑った。「よかったら、一緒にカウントダウン待ちませんか?」

「いいよ」

彼女の名前はミサキ。アパレルの販売員をしているらしい。明るくて、話しやすい。

「お仕事は何してるんですか?」彼女が聞いた。

「IT系。地味な仕事だよ」

「そうなんですね。でも、落ち着いてて素敵です」

その言葉に、少しドキッとした。

「彼女とか、いないんですか?」

「いない。もう何年も」

「えー、意外」彼女が驚いた顔をした。「モテそうなのに」

「そんなことないよ。ミサキさんは?」

「私も彼氏いないです。半年前に別れて」

「そうなんだ」

「でも、今日は楽しく年越ししたいんです」彼女が笑った。

会話が弾む。気づけばカウントダウンまで10分を切っていた。

「もうすぐですね」彼女が言った。

「そうだね」

「ねえ、これ終わったら...どこか行きませんか?」彼女が俺の目を見た。

「どこか?」

「静かな場所」彼女が小声で言った。「二人きりで話せる場所」

その意味はわかった。「いいよ」

カウントダウンが始まった。10、9、8...。周りの歓声が大きくなる。

0。花火が上がった。

「あけましておめでとうございます」彼女が笑った。

「おめでとう」

彼女が俺の腕に寄りかかった。「ねえ、行きましょう」

クラブを出て、近くのホテルへ向かった。

部屋に入る。高層階の、綺麗な部屋。夜景が広がっている。

「わあ、綺麗」彼女が窓際に立った。

俺も隣に立つ。彼女の肩に手を置いた。彼女は避けなかった。

「ねえ」彼女が振り向いた。「キスしていい?」

「うん」

彼女が顔を近づけてきた。唇が触れた。柔らかい。彼女の舌が入ってきた。俺も応えた。

キスが深くなる。彼女の手が俺の首に回る。俺は彼女の腰を引き寄せた。

「ベッド、行こう」俺が囁くと、彼女は頷いた。

ベッドに倒れ込む。服を脱がせ合う。彼女のワンピース、俺のシャツ。あっという間に床に散らばる。

下着姿の彼女。若くて、引き締まった身体。

「見ないで...」彼女が恥ずかしそうに言った。

「綺麗だよ」

彼女のブラを外す。小ぶりだけど形のいい胸。乳首を指でなぞると、彼女が「んっ」と声を漏らした。

舌で乳首を舐める。彼女が身体を震わせた。

「気持ちいい...」

太ももの内側に手を這わせる。彼女が脚を開く。パンティの上から触れると、既に濡れていた。

「もう濡れてる」

「恥ずかしい...でも我慢できない」

パンティを脱がせる。彼女も俺のボクサーパンツを脱がせた。

「すごい...」彼女が俺のものを見て呟いた。

「入れていい?」

「うん。お願い」

彼女を四つん這いにさせた。後ろから彼女の腰を掴む。

「こんな体勢、初めて...」彼女が恥ずかしそうに言った。

「大丈夫?」

「うん。早く...」

ゆっくりと挿入する。きつい。熱い。彼女の中が俺を締め付ける。

「あっ...」彼女が声を上げた。

「痛い?」

「大丈夫。気持ちいい」

腰を動かし始める。ゆっくりと、奥まで。彼女が「あっ、あっ」と喘ぐ。

「すごく気持ちいい...」彼女が囁いた。

ペースを上げる。彼女の喘ぎ声が大きくなる。腰を強く打ち付けると、彼女が「そこ...」と声を上げた。

「ここ?」

「うん...もっと」

数分後、体位を変えた。彼女に跨らせる。

「動いて」

彼女が腰を動かし始めた。上下に、円を描くように。彼女の表情が恍惚としている。

「気持ちいい...」彼女が囁いた。

俺は彼女の腰を掴んで、下から突き上げた。彼女が「あっ」と声を上げた。

「イキそう...」彼女が震える声で言った。

「まだ」

「でも...」

「もうちょっと待って」

彼女を仰向けに倒す。正常位で再び挿入する。

「見つめないで...」彼女が恥ずかしそうに言った。

「見たい」

俺は彼女の目を見ながら、腰を動かした。彼女も俺を見つめ返す。

「もうダメ...」彼女が言った。

「俺も...」

「中はダメ...」

「わかってる」

数回の深いピストン。彼女が「イク...」と叫び、身体を硬直させた。俺も限界だった。慌てて抜いて、彼女の腹の上に果てた。

二人とも息が荒い。汗だくになっている。

「すごかった...」彼女が囁いた。

「うん」

しばらく抱き合ったまま、余韻に浸った。

「ねえ」彼女が言った。「これ、一夜限りだよね」

「そう...だね」

「でも、最高の年越しだった」彼女が笑った。

「俺も」

朝、目が覚めると彼女はいなかった。枕元にメモが置いてあった。

「ありがとう。楽しかった。いい一年を。ミサキ」

窓の外には、新年の朝日が昇っていた。

一夜限りの関係。でも、後悔はない。むしろ、最高の年越しだった。