あの日、彼女がくれたチョコレートと

同じ会社で働く彼女のことが、ずっと気になっていた。

経理部にいる彼女。いつも真面目に仕事をして、笑顔で挨拶してくれる。でも、それ以上の関係にはなれなかった。

バレンタインデー。その日の夕方、彼女が俺のデスクに来た。

「これ、よかったら」小さな箱を差し出してきた。

「ありがとう」俺が受け取ると、彼女は小さく笑った。

「本命なんですけど」彼女が小声で言った。

心臓が跳ねた。「本当?」

「本当です」彼女が頷いた。「今日、仕事終わったら...お話できませんか?」

「もちろん」

仕事が終わり、二人で近くのカフェに入った。

「実は、ずっと好きでした」彼女が俯きながら言った。

「俺も」俺が答えると、彼女が顔を上げた。

「本当ですか?」

「本当。でも、言えなくて」

「私もです」彼女が笑った。「でも今日、勇気出しました」

「ありがとう」

二人で話すうちに、時間があっという間に過ぎた。気づけば2時間が経っていた。

「そろそろ...」彼女が時計を見た。

「まだ帰りたくない」俺が正直に言った。

「私も」彼女が頬を赤らめた。

「どこか行く?」

「はい」

俺たちは夜の街を歩いた。寒い夜だったけど、二人でいると温かかった。

「ねえ」彼女が立ち止まった。「私の部屋、近くなんです」

「そうなの?」

「はい。よかったら...来ませんか?」

迷わず頷いた。

彼女の部屋は、綺麗に片付いていた。女性らしい、柔らかい雰囲気。

「お茶、入れますね」彼女が言った。

「ありがとう」

ソファに座って待つ。彼女が紅茶を持ってきた。

「どうぞ」

「ありがとう」

隣に座る彼女。距離が近い。彼女の柔らかい香りがした。

「今日は本当にありがとう」俺が言った。

「私の方こそ」彼女が笑った。「告白、受けてくれて」

「嬉しかったよ」

「本当ですか?」

「本当」

目が合った。彼女の目が潤んでいる。

「キス、していいですか?」彼女が小さく聞いた。

「うん」

彼女が顔を近づけてきた。唇が触れた。柔らかくて、甘い。

キスが深くなる。彼女の手が俺の首に回る。俺は彼女の腰を引き寄せた。

「好き」彼女が囁いた。

「俺も」

彼女の目に涙が浮かんでいる。

「私...初めてなんです」彼女が恥ずかしそうに言った。

驚いた。でも、嬉しかった。

「俺も」

「本当ですか?」

「本当」

彼女が安心したように笑った。

「じゃあ、二人とも初めて」

「そうだね」

「優しくしてください」彼女が言った。

「もちろん」

二人で寝室に移動した。ベッドに座る。緊張が伝わってくる。

「大丈夫?」

「はい」彼女が頷いた。「でも、ドキドキしてます」

「俺も」

もう一度キスをした。今度はゆっくりと、時間をかけて。

彼女のブラウスのボタンを外す。一つ、また一つ。彼女は目を閉じている。

スカートのファスナーを下ろす。彼女が少し身体を震わせた。

下着姿になった彼女は、恥ずかしそうに身体を隠した。

「綺麗だよ」

「見ないでください...」

「見たい」

彼女は恥ずかしそうに手を下ろした。白い肌に、レースの下着。

俺も服を脱いだ。二人とも下着だけになる。

ベッドに横になる。彼女の身体に触れた。柔らかくて、温かい。

首筋にキスをすると、彼女が「んっ」と声を漏らした。

鎖骨、胸へとキスを続ける。ブラのホックを外すと、彼女の胸が露わになった。

「恥ずかしい...」

「大丈夫」

乳首を指でなぞる。彼女が身体を震わせた。舌で舐めると、彼女が「あっ」と声を上げた。

「気持ちいい?」

「はい...」

太ももの内側に手を這わせる。彼女が脚を少し開く。パンティの上から触れると、濡れていた。

「もう濡れてる」

「恥ずかしい...」彼女が顔を覆った。

パンティを脱がせる。彼女の秘部が露わになる。

「入れていい?」

「優しくお願いします...」

彼女を横向きに寝かせ、俺も横になった。後ろから抱きしめるように身体を重ねる。

ゆっくりと挿入する。

「痛い...?」彼女が小さく声を出した。

「大丈夫?」

「はい...続けてください」

少しずつ、深く。彼女が息を吐く。

「入った」

「はい...」

しばらく動かずに、彼女が慣れるのを待った。

「動いても大丈夫?」

「はい...」

ゆっくりと腰を動かす。彼女が「あっ...」と小さく喘ぐ。

「痛くない?」

「大丈夫です...気持ちいい」

ペースを保ったまま、優しく動く。彼女の喘ぎ声が少しずつ大きくなる。

「もう少し深くしたい」

「はい...」

彼女を仰向けにして、正面から見つめ合う。

「恥ずかしい...」彼女が顔を赤らめた。

「可愛いよ」

再び挿入する。さっきより深く入る。

「あっ...」彼女が目を見開いた。

「大丈夫?」

「はい...すごく気持ちいいです」

ゆっくりと腰を動かす。彼女も腰を動かし始めた。

「気持ちいい」彼女が囁いた。

「俺も」

彼女の手が俺の背中に回る。爪が少し食い込む。

「もっと...」彼女が言った。

ペースを少し上げる。彼女の喘ぎ声が大きくなる。

「あっ...あっ...」

「イキそう?」

「わからない...でも何か来そう...」

「我慢しないで」

数回の深いピストン。彼女が「あっ...」と声を上げ、身体を硬直させた。

「イった...?」

「わからないけど...すごかった」彼女が涙を浮かべながら笑った。

俺も限界だった。「俺も...」

「中、ダメです」

慌てて抜いて、彼女の腹の上に果てた。

二人とも息が荒い。しばらく動けなかった。

「好きです」彼女が涙を流しながら言った。

「俺も」

抱きしめ合う。彼女の温もりが心地よかった。

「初めて、あなたでよかった」彼女が囁いた。

「俺も」

あの日、彼女がくれたチョコレート。そして、彼女が俺にくれたもの。すべてが大切な思い出になった。